Contemporary Art Laboratory Blog

ART and Social design

FULFILL vol.11 キッズワークショップ 「じぶんダンス」DamaDamTal

2023年8月20日(日)

FULFILLの企画によるキッズワークショップ

「じぶんダンス」が開催されました。

今回のゲストアーティストは、パフォーマンスユニット

DamaDamTal /ダマダムタル のお二人です。
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開催内容

「じぶんダンス」

講師:  DamaDamTal (ダマダムタル) web HOME | DamaDamTal

日時: 2023年8月 20日 (日) AM10:00~13:00 or PM15:00~18:00(各回3時間)

コンテンポラリーダンスに挑戦! 
アートフェスティバルなどで大活躍する2人組パフォーマンスユニットのDamaDamTal (ダマダムタル)さんをゲストに招き、パフォーマンスアートの世界に触れてみましょう。
初めにお二人の制作活動についてお話を伺い、鑑賞します。そして、ダマダムタルさんと一緒に自分だけのオリジナルダンスを作ってみよう!「自己紹介」をテーマに、体の動きで表現することに挑戦します。初めにいろいろな体の動きのおもしろさを体験したあと、自分を表現する言葉や好きなものを連想してマインドマップを書き、そこから自分だけのダンスの動きを考えてコンテンポラリーダンスを作ります。最後に発表してみんなで楽しく踊ってみよう。

ダマダムタルさんは、普段体を動かしたことのない人の方が面白い動きが出てくると言います。初めての人も、挑戦してみると新しい自分と出会えるかもしれません。

参加人数:各回10名 (事前申し込み制) 

対象年齢:4才〜大人 

FULFILL web :  vol.11キッズワークショップ Artist DamaDamTal – FULFILL

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当日は、午前は4歳から6年生の10人、午後は1年生から大人まで11人の参加で

どちらも満席となりました。

 

初めに、ダマダムタルの みきたまきさんと 大塚あきらさん より自己紹介のお話がありました。たまきさんが子供の頃の話をしてくれました。

しばらく聴いていると、音楽が鳴り始め、あきらさんがたまきさんに近づきました。あきらさんが長い話を口を塞いでさえぎる動きをしたかと思うと、振り払って話し続けるたまきさん、また口を塞ぐあきらさんと弾き飛ばすたまきさん。突然踊り出す2人。
日常の動作から、動きの繰り返しによって、それが徐々に踊りに変化していきます。
押し合いの喧嘩のような動きから、ジャンプしたり、何やら食べたりするような動きも、、、色々なイメージが連想させられます。ダンスパフォーマンスが繰り広げられました。

子供たちは面白い動きにくすくす笑ったり、ダイナミックな動きに圧倒されたりしながら鑑賞していました。

その後、再びレクチャーへ戻りました。ー 踊りとは何か? もともと神様に捧げるものであったが、それを人々が楽しむようになった。普通の動きと踊りとの違いは何か?手を振る動作、人を指差す動作、当たり前の動きだけれど、繰り返すとそこにリズムが生まれ踊りに見えてくる。踊りとは何のためでもない「無駄な動き」とも言える。くるっと回転する動きはダンスの代表的な動きだが、例えば一歩前に出るとき、真っ直ぐ歩いたらすぐに着くのに、わざわざくるっと回る、一回転して前に出る、そんな無駄な動きが発生することで、何か違った感じ、「踊り」が生まれていく。ダンスにも色々な歴史や踊りがあるが、今日のテーマのコンテンポラリーダンスとはコンテンポラリー=現代という意味、つまり今の踊り、ということ。今の今日のみんなの踊りを考えてみよう。ー ということで、ワークショップが始まりました。

今日のワークショップのお題は「じぶんダンス」です。

自己紹介の踊りを考えてみよう。

まず、ワークシートにマインドマップを書きました。自分について考えて書いていきます。
自分の名前を中心に書き、周りに自分の好きな色、好きなもの、好きなこと、などを線でつなげて広げていきました。

次に、いよいよダンスに挑戦!

まず、自分の名前の一文字を、体で書いてみます。あ、とか、か、とか。

まず指で書いてみよう、次に手のひらで大きく書いてみよう、次にひじで!足で!書いてみよう。
大きく書いたり小さく書いたり、回転しながら書いたり、上と下に書いたり、するとどんどんダンスのような、面白い、見たことのない動きになっていきました。

名前の文字をつなげて体の色々なところを使って書いてみよう。という言葉に、耳で床に描く!という小2男子もあらわれ、パフォーマーのようなすごい動きが生まれていました。

次に、床を歩く動きをやったり、言葉の音を動きで表現したり、輪になって見えないボールを作って大きさを変えながらキャッチボールをしていくというワークも体験しました。

そして、それぞれが自分の好きないろ、食べ物、好きなこと、などを動きで表現して、名前の動きに加えました。
好きなもの「ハンバーガー」としていた小4男子は、「え、ハンバーガーの動き?」と一瞬固まって困っていましたが、手を顔で挟む面白い動きが完成して、最後にはみんなで真似して行進しました。
その他に、ブリッジして歩いて ステーキを表現した動きを編み出した人や、青色をたんこぶのあざで表現した人、海の水平線を床に横になって転がって表現した人、沖縄の思い出を暑さで表現した人、動きの逆に手や足がだんだんと動かなくなるジェスチャーを取り入れた人、など、講師のダマダムタルのお二人も驚くような、独創的な表現の踊りが生み出されていました。

休憩をはさんで、1人ずつ順番に発表しました。みんな堂々と自分の踊りを表現してくれました。最後には完成した踊りをグループで発表をして、何人かの動きを組み合わせた面白さや、全員で自由に踊り、そこからたまきさんの掛け声で集団への動きへとつなげたりと、フィナーレでは何かの公演を見ているような盛り上がりでした。


それぞれが、表現の世界の広さと、新しい自分を発見した1日となりました。

 

ー午後の部の様子ー

 


ー午前の部の様子ー