「ひらけごま(いつかみた夢)1・2」
12月2日(土)3日(日)、9日(土)10日(日)
みなさま今年もARTPICNICの教育活動に
ご理解ご協力ありがとうございました。
継続して来ていただいている参加者も増え、
子供達の様子にもあちこちで大きな成長が見られた一年でした。
ひらけごまと題して夢の絵を描く今年最後のプログラムを開催しました。
紙を切り扉を開いた向こう側に夢や自由な想像の世界を描くという内容です。
まずは導入で、夢や記憶をテーマに、現実にはない世界を描いたアーティストの作品をモニターで鑑賞しました。
《記憶の固執》
《目覚めの一瞬前にざくろの周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢》
ジョナサン・ボロフスキー
《歩く人》《ハンマリングマン》
書籍《夢を見た》夢日記
普通ではありえない場面設定やイメージの組み合わせの不思議な絵画空間に、みんなとても興味を持って、何が描かれているか細かいところまで良く観ていました。そして思い思いに感想を話してくれました。
シュールという言葉の語源である、ダリのような絵画様式を表す『シュールレアリスム』についても紹介しました。
そして、みんなも夢や想像の世界を絵にしてみよう!ということで、第一回はキャンバス制作が終わった人から夢の絵を描きました。
自分が見た夢の絵を描いても良いし、想像で現実にはない景色を作って描いてもよいです。
冒険の夢、楽しい夢、怖い夢、幸せな夢、不思議な夢・・・。
夢を見ないという人もいて、オリジナルのお話を考えて描いたり、現実に願い事が叶うことを夢見て描いている人もいました。
一枚で表現してもよいし、何枚もつづけて描いてお話を表現してもよいです。
自由な発想で、どんどんそれぞれの夢の物語が絵になって展開されていきました。
第二回では、画用紙で夢の家を作り、その中にドローイングを入れました。
冬休み前の、最後のプログラムということもあり、これまでに描いたドローイングもここに入れて持ち帰ります。
まず、四つ切り画用紙を折り、家の形を作ります。ホチキスでとめ、立体的に仕上がったら、扉の部分に切り込みを入れ開きます。
形が出来たら自由に水彩絵の具で色を塗ります。
様々な夢の家が完成しました。
色使いや模様に各自の工夫が見られ、お話の世界観と合わせていたり、みんなの個性が現れていました。
最後に、作った家の中に絵をセットし「ひらけごま」と扉を開いて発表しました。
扉の向こうには、それぞれの夢の世界が広がっていました。